Mercedes OM605 2.5 Diesel Engine

メルセデス OM605 2.5ディーゼル:主要諸元・型式・故障事例

メルセデス・ベンツのOM605は、1990年代の一部Cクラス/Eクラスに搭載された2.5L直列5気筒ディーゼルエンジンです。20バルブDOHCシリンダーヘッド、予燃焼室式の間接噴射、ボッシュ製列型燃料噴射ポンプを採用しています。自然吸気仕様はW124・W202・W210、ターボとインタークーラー付きの仕様はW202・W210に設定されました。

正確なエンジン型式の確認が重要です。W124のOM605.911は機械式ガバナーを使用し、ここで扱うほかのOM605は機械/電子制御を組み合わせています。また、名称が似ていてもW124 E 250 TurbodieselのエンジンはOM602.962であり、OM605ではありません。最高出力と最大トルクも仕様ごとに異なります。

エンジン基本情報

Mercedes-Benz OM605

エンジン型式605.910, 605.911, 605.912, 605.960, 605.962
排気量2,497 cm³
気筒配置直列5気筒
燃料噴射予燃焼室式ディーゼル
過給方式自然吸気またはターボ・インタークーラー付き

OM605の主要諸元とエンジン型式

項目 Mercedes OM605
排気量 2,497 cm³
ボア × ストローク 87.0 × 84.0 mm
圧縮比 確認済みメーカー仕様では22.0:1
気筒数・バルブ数 直列5気筒、1気筒4バルブ(計20)
動弁機構 DOHC、油圧式バルブクリアランス自動調整
カム駆動 二列式ローラーチェーン
構造 鋳鉄ブロック、軽合金ヘッド(専門技術資料)
燃料供給 ボッシュ製5プランジャー列型噴射ポンプ、予燃焼室式間接噴射
搭載傾斜 メーカー諸元では右15°
メーカー表記 OM 605 D 25(自然吸気)、OM 605 D 25 LA(ターボ)

型式別の最高出力と最大トルク

エンジン型式 仕様 定格出力 最大トルク
605.910 自然吸気 83 kW / 113 PS(5,000 rpm) 170 Nm(2,800~4,600 rpm)
605.911 自然吸気 83 kW / 113 PS(5,000 rpm) 173 Nm(2,000~4,600 rpm)
605.912 自然吸気 83 kW / 113 PS(5,000 rpm) 170 Nm(2,800~4,600 rpm)
605.960 ターボ・インタークーラー付き 110 kW / 150 PS(4,400 rpm) 280 Nm(1,800~3,600 rpm)
605.962 ターボ・インタークーラー付き 110 kW / 150 PS(5,000 rpm) 280 Nm(1,800~3,600 rpm)

以下の数値は、同系エンジンから推測した範囲ではなく、メルセデスの歴史的な車種別諸元に基づきます。W124の605.911は173 Nm、W202の605.910とW210の605.912は170 Nmです。W210の605.962は5,000 rpm、W202の605.960は4,400 rpmで定格出力を発生すると記載されています。この回転数の違いの理由は、確認できたメーカー資料だけでは特定できません。

OM605はコモンレール方式でも、後年のメルセデスCDIに採用された直噴方式でもありません。CDI用の諸元や診断手順をOM605へ流用するべきではありません。

OM605を搭載したメルセデスの車種

車種 メーカー型式 エンジン 確認された生産期間 注意事項
C 250 Diesel セダン(W202) 202.125 605.910 量産1993年6月~1996年7月 試作生産は1992年9月から
E 250 Diesel セダン(W124) 124.126 605.911 量産1993年7月~1996年6月 1995年9月以降は引用元によるとCKDキットのみ
E 250 Diesel ワゴン(S124) 124.186 605.911 1993~1996年 月単位の境界は未確認
E 250 Diesel ロングセダン(V124) 124.129 605.911 未確認 メルセデス型式一覧に搭載記録
E 250 Diesel セダン(W210) 210.010 605.912 1995年6月~1999年7月 メルセデスはイタリア輸出仕様を記載
E 250 Diesel ワゴン(S210) 210.210 605.912 1996年5月~1999年6月 メルセデスはイタリア輸出仕様を記載
C 250 Turbodiesel セダン(W202) 202.128 605.960 1995年9月~2000年5月 1997年6月でメーカー資料が分かれる
C 250 Turbodiesel ワゴン(S202) 202.188 605.960 1997年6月~2000年11月 ターボ・インタークーラー装備
E 250 Turbodiesel セダン(W210) 210.015 605.962 1997年9月~1999年7月 イタリア向け、ドイツでは未販売とメーカー記載
E 250 Turbodiesel ワゴン(S210) 210.215 605.962 1997年9月~1999年7月 イタリア向け、ドイツでは未販売とメーカー記載

メルセデスの型式資料では、OM605.911はW124の特殊ボディである124.104と124.107にも関連付けられています。ただし、その市場と製造年月の詳細は確定していません。表の期間は車両型式の生産期間であり、OM605エンジンそのものの全製造期間を示すものではありません。

型式確認の注意点: W124の250 D/E 250 Dieselという名称は、異なる世代のエンジンにも使われます。旧型250 Dの124.125はOM602.912、E 250 Turbodieselの124.128/124.188はOM602.962です。エンブレムだけでOM605搭載車と判断できません。

構造:20バルブヘッド、タイミングチェーン、燃料噴射ポンプ

シリンダーブロック、ヘッド、動弁系

OM605は鋳鉄製の直列5気筒ブロックと、1気筒4バルブの軽合金シリンダーヘッドを組み合わせています。2本のオーバーヘッドカムが計20個のバルブを駆動し、油圧機構がバルブクリアランスを自動調整します。メルセデスには点検・整備手順がありますが、全仕様に共通する定期的な手動調整間隔は確認されていません。

カム駆動には二列式ローラーチェーンを使用します。W124ディーゼルの専門整備書には、チェーンによる排気カム駆動、排気側から吸気側へのギア駆動、オイルポンプ用の別チェーンが記載されています。ただし、これは専門資料による情報であり、個々のOM605枝番については該当する整備資料による照合が必要です。

全OM605仕様に共通するベアリングすき間、ピストンリング寸法、シリンダー修正限度の確定資料はありません。オーバーホール用部品が販売されている事実だけで、クランク系に固有の反復故障があるとはいえません。

機械式および電子制御式の燃料噴射

5仕様ともボッシュ製5プランジャー列型燃料噴射ポンプと予燃焼室式の間接噴射を採用しますが、制御方法が違います。W124の605.911は機械式M/RSF、605.910・605.912・605.960・605.962は機械/電子制御の組み合わせです。

この違いは故障診断に直結します。W124の機械式燃料供給系で起きる問題を、後年のEクラスの電子制御不良と同一視することはできません。逆にERE制御のCクラス向け診断説明をM/RSFのW124にそのまま適用するのも不適切です。故障コードを読む前に制御ユニットと車両仕様を特定する必要があります。

ターボ仕様と排ガス対策

OM605.960と605.962は排気駆動ターボチャージャーとインタークーラーを搭載します。ターボ本体と制御部品は搭載車両ごとに確認が必要で、どちらも150 PSだからといって部品の互換性は保証されません。自然吸気の3仕様には過給空気配管がありません。

メーカーの諸元には、対象車両の酸化触媒が示されています。また、メルセデスのW124車種史によれば、1993年6月からW124ディーゼルではEGR(排気再循環)と酸化触媒が標準装備になりました。ただし、これを市場の異なるすべてのW202・W210に広げることはできません。

メーカーが記載したOM605.911の燃料系・運転不具合

OM605に関する最も具体的な不具合資料は、機械式制御のW124向けです。メルセデスのPR P1RB07.99.1699(「Programmed repairs — Engine 605.911, 606.910 — Combustion M/RSF」)には関連する3つの修理事例があります。現存する複製はメーカーのサービス文書を再現したものですが、各事例の対象車両や条件は厳密に区別する必要があります。

走行中に停止:噴射ポンプの燃料パイプ接続部

605.911を搭載するW124の124.126/124.186で1995年9月30日までの対象車について、メルセデスは走行中のエンジン停止を記載しています。原因は燃料噴射ポンプに接続する燃料パイプ固定部のブッシュ摩耗です。単なるフィルター詰まりやポンプ故障という推測ではなく、メーカーが示した物理的な故障原因です。

メルセデス修理指示 — 改良燃料接続部
対象エンジン
605.911、124.126/124.186、1995年9月30日まで
症状と原因
走行中にエンジン停止。噴射ポンプ側燃料パイプ接続ブッシュの摩耗
指定交換燃料パイプ
601 070 53 32
バンジョーボルト
601 990 08 63
シールワッシャー
2個 × N 007 603 012 113
指定締付トルク
12 ± 1.2 Nm
文書
PR P1RB07.99.1699 メーカー資料で確認

この修理指示はエンジン番号と対象車両を確認してから適用します。故障率は示されておらず、電子制御式の後期OM605にも同じ欠陥があると証明するものではありません。部品適合は車両とエンジンの情報で照合します。

後付けイモビライザー車の長いクランキングと停止

同じ文書は、後付けイモビライザーがある車両で、長時間駐車後のクランキング延長、アクセルへの反応不良、その後のエンジン停止を説明しています。燃料配管中の気泡を挙げ、逆止弁000 476 37 32とクランプ4個003 997 90 90の交換を指示しています。

この記述は605.911と606.910を扱う文書に含まれます。すべてのOM605の逆止弁に問題がある、あるいは始動不良の原因が必ず同じであるという意味ではありません。イモビライザーの後付け状況と燃料供給系の構成を確かめる必要があります。

高回転を続けると黒煙:不適切なオイルレベルゲージ

一部の初期605.911について、メルセデスは高速道路で4,000 rpm超の運転を長く続けた際の黒煙を記載しています。示された原因は不適切なエンジンオイルレベルゲージで、指定部品は602 010 14 72、表示は60214です。

適用エンジン番号は変速機によって異なり、MT車は038713まで、AT車は015394までです。文書には黒煙発生までの物理的な過程が詳述されていません。特定のオイル吸入経路やクランクケース圧を確定原因として書くことはできません。

適用範囲:PR P1RB07.99.1699には、OM606.910を明示する冷間始動/アイドル制御に関する別項目もあります。この修理をOM605に転用しないでください。

燃料配管へのエア混入に関する所有者報告

未検証の実使用報告 W124とCクラスの独立したフォーラムには、始動直後の停止、駐車後の長いクランキング、透明燃料配管内の気泡、ホース・継手・シールからの空気混入疑いが報告されています。あるW124の所有者は燃料残量や駐車時の傾斜との関連を挙げていますが、最終的な修理結果は確認できません。別の所有者は配管やクランプ、Oリング交換後の始動改善を報告し、S202の605.960では燃料ヒーターの接続も議論されています。診断の手掛かりではありますが、同一原因の証明ではありません。

W124のある報告には走行距離395,000 kmと記載されています。これは1台の事例であり、典型的な故障距離や交換時期ではありません。低圧燃料配管に気泡が見えるだけで噴射ポンプ全体の交換を決めるべきではありません。

ターボ、過給配管、吸気系のオイル付着

メルセデスの作業書AR09.41-P-1311Hは、605.960のC 250 Turbodieselと605.962のW210 E 250 Turbodieselを明示しています。そこではクランクケース換気により、過給吸気ホース内のわずかな油分は許容される場合があると説明しています。ホース内部の油分だけでターボのシール故障とは断定できません。

同じ作業書は過給ホースとパイプの組付け面を清潔にするよう指示しています。接続部が汚れていると運転中にホースが外れる可能性があります。別のメルセデス変更記録BT09.41-P-0001-01Aは、605.96グループについて1997年4月1日からホースの差し込み長を延長したとしています。設計変更は確認できますが、脱落の発生頻度は不明です。

所有者の報告: 1997年式S202 C 250 Turbodieselで吸気系の油分が多いという報告があり、所有者はブローバイ換気系やターボを疑っていました。他の参加者は過給継手の密閉性を指摘しています。分解による確定診断は記録されておらず、ターボ交換前に換気系と接続部を調べるという実務上の示唆にとどまります。

微量の油分と大量のオイル堆積は区別が必要です。メーカーが認めるのは少量の痕跡であり、大量付着、著しいオイル消費、顕著な過給圧低下まで正常とするものではありません。

設計変更と整備上の改良点

メルセデスの技術変更記録には、OM605に関連する複数の部品変更が示されています。部品選定や修理履歴の確認に役立ちますが、品番変更だけでは旧仕様で故障が繰り返されたという証拠にはなりません。

部品 メルセデス文書 変更内容・対象 留意点
吸気パイプブラケット BT09.00-P-9402-01H 605.910の疲労強度を改善。エンジン表示## 002231および#2 000842以降 番号の接頭表記はWISで確認。故障率不明
クランクシャフトハブのキー BT03.20-P-0001-01A 金属キー変更:OM605.910/OM605.911/OM605.912は1995年6月1日、OM605.960は1996年6月1日から キーの反復故障を示す証拠ではない
フロントカバー BT01.40-P-0001-01A OM605を含むグループで1994年11月1日から加硫接着ラジアルシール採用 漏れ発生率は不明
過給ホース差し込み部 BT09.41-P-0001-01A 605.96グループで1997年4月1日から差し込み長を延長 車両ごとの取付仕様を確認

他の整備索引には、前側ラジアルシールや振動ダンパーの仕様差があります。ただし、各OM605枝番の新旧品番と改良理由の完全な対応は確認されていません。他のメルセデス製ディーゼルで認められたヘッドガスケット変更を、対象記載なしにOM605へ当てはめることはできません。

チェーン整備手順とチェーン故障は別問題

メルセデスのサービス情報MBNA 58/92(1996年11月)は、タイミングチェーンの接続工具とリベット作業を扱い、OM605に対応する手順を含みます。一方、改良型補修チェーンの別リストに載るのは他のディーゼル型式です。OM605のチェーン欠陥、固有の対策改良、全車共通の交換距離を証明する資料ではありません。

チェーンガイド破損、チェーン飛び、テンショナー故障がOM605全体でどの程度繰り返されるかについても、有効な統計資料はありません。異音は診断対象ですが、それだけで特定の故障を断定できません。

症状別診断:最初に確認する箇所

症状 まず確認する点 診断上の意味
初期W124 E 250 Dieselが走行中に停止 605.911、車両型式、生産条件 PR P1RB07.99.1699に沿ってポンプ接続部を調査。他の原因もあり得る
駐車後の長いクランキング 配管のエア、後付けイモビライザーの有無 逆止弁修理の対象は指定構成に限定
始動後に停止、透明配管に気泡 配管や継手のシール 所有者報告ではポンプ交換前のエア混入確認が重要
初期のOM605.911で4,000 rpmを超える連続走行時に黒煙 変速機、エンジン番号、ゲージ表示 限定車両に不適切なゲージのメーカー指摘
ターボ吸気配管に油分 少量か大量か、換気系と継手 少量は許容される場合あり。ターボシール故障の証明ではない
過給ホース脱落、過給圧低下 接続面の清浄性、差し込み長、適合部品 メーカーの組付け指示と設計変更がある
カム/チェーン付近の異音 異音の場所、実装された駆動部品 チェーンの一般的な故障走行距離は未確立

機械式OM605.911の試験諸元

機械式噴射を使うW124の124.104・124.107・124.126・124.129・124.186に対して、メルセデス文書BE07.11-P-2001-01Aはアイドリング600~800 rpm、排ガス測定時の冷却水温70°C以上、無負荷最大回転試験範囲5,200~5,600 rpmを示しています。

無負荷の測定値は試験条件であり、走行負荷下の許容最高回転数ではありません。電子制御式のOM605.910/OM605.912/OM605.960/OM605.962にもそのまま適用できません。各制御ユニットに対応するメーカー確認済みDTC一覧は揃っておらず、一般的なOBD-II一覧では代替できません。

エンジンオイル量と整備情報

複製されたWIS表BF18.00-P-1001-01Aには、ASSYSTなしのエンジン605についてオイルとフィルター交換量6.5 Lとあります。一方、一部車種の二次資料には7.0 Lも掲載されています。これらを全車共通の範囲と解釈せず、搭載車両、オイルパン、レベルゲージ、整備仕様を特定してください。

レベルゲージの識別:メルセデスWISのBE18.00-P-1001-02BはOM605について3期間を区別します。1995年9月までが60500、1995年10月~1997年4月が60214、1997年5月以降が60502です。ただし、車両型式とエンジン番号の確認を省略できません。対象のOM605.911に限り、PR P1RB07.99.1699は60214表示のゲージを指定します。全OM605への交換指示ではなく、表示の変更だけで共通オイル容量の変更は証明できません。
整備項目 確認できる内容 適用上の制限
エンジンオイル・フィルター ASSYSTなし605の特定WIS表は6.5 L 全車のオイルパン/ゲージに一般化しない
オイル承認規格 メルセデス228.x/229.xの歴史的資料に言及 該当車両資料で承認規格と粘度を選択
オイル交換間隔 W202の二次資料に15,000 km/12か月 OM605共通のメーカー間隔は未確認
バルブクリアランス 油圧式自動調整 全車共通の手動調整周期は未確認
タイミングチェーン メーカーの整備・接続工具資料あり 全車共通の走行距離による交換周期は未確認
燃料フィルター・エアフィルター メルセデス整備手順あり 交換周期は車両に依存
冷却液 種類・量・交換条件は車種別資料が必要 OM605共通の確認済み数値なし

WISの油量測定手順では、暖機したエンジン停止の約2分後にレベルゲージを奥まで差し込み、少なくとも3秒間そのままにしてから読み取ります。車種ごとのマークと指示を優先してください。対象となる初期W124のOM605.911で高回転巡航時の黒煙があれば、メーカー指示に基づくレベルゲージ確認が重要です。

OM605搭載中古車の購入前点検

中古車購入時はエンジン枝番と車両型式の確認から始め、該当する仕様の点検を行います。W124のOM605.911とW210のOM605.962では噴射制御も、文書化された修理条件も異なります。

  • エンジン型式と車両型式を確認。 E 250 Dieselの名称だけではOM602との区別ができません。
  • 長時間駐車後の始動を観察。 クランキング延長、始動直後の停止、気泡があれば燃料配管とシールを調べます。
  • 初期のW124に搭載されたOM605.911では燃料配管接続部の修理履歴を確認。 メルセデスは期間限定のブッシュ/パイプ問題を記載しています。
  • オイルレベルゲージを確認。 初期のOM605.911の一部には、黒煙に関するメーカー指定の修理手順があります。
  • OM605.960/OM605.962では過給ホースを点検。 継手の保持と清浄性を見て、微量の油分と大量堆積を分けます。
  • 整備・修理履歴を確認。 オイル容量の仕様とエンジン改良段階に適合する部品かを調べます。
  • 異音や液漏れの原因を診断。 根拠なくチェーン、ヘッドガスケット、ターボの故障と断定しません。

OM605の信頼性:確認できる事実

最も具体的なエンジン固有の故障資料は、メルセデスの修理指示にあるOM605.911の燃料供給系と運転不調です。対象車両、原因または症状、指定部品が明示されています。一方、W124やCクラス所有者のエア混入・始動不良の報告は、故障率や全車共通の弱点を示すものではありません。

ターボ仕様には、許容される微量の油分、継手の清浄性、差し込み形状の変更に関するメーカー指示があります。これらは適切な点検根拠ですが、OM605ターボが頻繁に壊れるという根拠ではありません。同様に、チェーン整備手順、油圧クリアランス調整機構の整備手順、リビルト部品の存在も、チェーン・軸受・ヘッドの構造的欠陥の証明にはなりません。

OM605に信頼性点数、予想寿命、標準的な故障距離、全車共通の優良年式を与えられる統計的根拠はありません。正しいエンジン型式と整備仕様を確認し、該当するメーカー修理指示だけを適用し、OM602・OM606や後年のCDIの問題を持ち込まずに症状を診断することが重要です。

技術資料と出典

所有者・現場報告の出典

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